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トラウマになった夜をふり返る(長文です)
この記事は、2015年1月に作っていたものです。
公開しようかどうしようか、ずっと迷っていましたが、
やっと踏ん切りがついたので、遅くなりましたが公開します☆




覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが・・・、
2012年秋、ひまわり家はみんなで念願の九州を旅しました。

実は当時、ブログの旅日記には書きません(書けません)でしたが、
旅先の長崎で、ひまわりちゃんの身にちょっとした事件が起こりました。

今日はその事を書きたいと思います。

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大分、熊本、鹿児島、佐賀・・・と巡って来た私たちは、ついに長崎に到着。
中華街や教会やこの写真のグラバー園などを回り、とても楽しくすごしておりました。
事件はその夜、上の写真にも写っている稲佐山展望台で起きました。
(湾の向こうの左に見える山の頂上が稲佐山展望台)


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夜景の名所、稲佐山展望台からの夜景です。
綺麗な夜景に興奮気味で写真をバシャバシャ撮ったあと、展望台を下りて、ひまわりちゃんの待つ駐車場へ。
駐車場からの夜景も充分綺麗だったので、「ひまわりちゃんも夜景と一緒に記念撮影しておこう!」と思いつきます。


↓↓ここから4枚は初公開の写真です。↓↓

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いつものように相方にしっかり抱っこされ、すみっこでおとなしく記念撮影。
欲の出た私は、その数メートル先の、もっと景色のひらけたポイントまで行くよう指示。




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そこは、さきほどより人も大勢ワイワイしていたので、ササっと写真(ブレブレ)を撮って撤収~。
しかし今思えば、ひまわりちゃんはこの時すでにパニックになっていたのかもしれません。

事件はこの直後に起きました。

相方にしっかり抱っこされたまま、いつものように車に戻ってきたひまわりちゃん、
車のドアを開け、車内に入った途端、何を思ったのか、閉まりかけのドアの隙間から、ダッシュでひとりで車の外へ飛び出して行ってしまいました。
車から脱走です。
こんな事は初めてです。
「しまった!!!」と私たちは大あわて。
急いでひまわりちゃんをつかまえようとしましたが、ひまわりちゃんは車の下にもぐりこんで数秒立ち止まった後、またダッシュで走っていってしまいました。
ずらーっとたくさんの車が並ぶ屋外の駐車場を思いっきりダッシュです。
駐車場は山の斜面に沿って作られていて、なかなかの傾斜。そこをひまわりちゃんは信じられない速さで走って下っていきます。
「待ってーーー!!!ひまわりちゃーーーん!!!」と叫びながら追いかけても追いつきません。
とうとう私は途中で力尽き、「待って・・・」と言いながら立ち止まってしまいました。
俊足の相方がなおも追いかけ続けますが、駐車場が終わるあたりの山の茂みで、ついにひまわりちゃんを見失ったそうです。
・・・・・。
悪夢です。
こんな遠い旅先の、山の上の知らない場所で、ひまわりちゃんが行方不明です。
ちっちゃなひまわりちゃんに対して、この山はあまりにも広く、私はこの時点で「もう見つけられない」と半分あきらめの気持ちでした。
ひまわりちゃんとはまだまだあと何年も一緒に楽しく過ごすはずだったのに、突然こんな形で関係が終わってしまった・・・。
こんな終わり方って・・・・・。
同じ2012年、ひまわりちゃんの足が腫れて、詳しい検査のため入院したことがありました。
その時も心配で世の中の景色が灰色に見えたりしましたが、この行方不明のショックは、その比ではありませんでした。
だって、目の前にひまわりちゃんがいないのですから・・・。
行方不明になってしまっては、もう全てが終わりです。
突然ひまわりちゃんがこの手からいなくなって、もう何もしてあげられないんです。
こんなふうに終わってしまうなんて・・・・・。
さっき撮った写真が最後の写真になってしまうなんて・・・。
文字通り悪い夢を見ているようで、まったく現実感がありませんでした。

ですが、この現実感の無さが、かえって冷静さを取り戻す助けになっていたかもしれません。
しばらく呆然としたあと、私たちはすぐに思いつく限りのモノ(ひまわりちゃん確保に役立ちそうな物)をあれこれ持って、再び捜索を開始しました。
相方が最後にひまわりちゃんを見失った地点から、ひまわりちゃんの行動を予測して、暗い山道を登ったり下ったりしながら探しまわりました。
これ以上は徒歩では大変だろうという場所まで探した後、さらに広範囲を探すため、1度車に戻ることにしました。
その途中で、最後にひまわりちゃんを見失ったポイントにもう1度立ち寄り、相方から詳しい状況説明を聞いていた時のことです。
すぐ横の茂みが、少しガサガサ言った気がしました。
「?」
耳を澄ますと、微かに「チリン・・・」という聞き覚えのある鈴の音が。
「!!!!!」
ひまわりちゃんの鈴の音がしたと相方に伝え、相方が腰をかがめて茂みの奥をよーく見ると・・・、
「・・・いた!!!」
ひまわりちゃん、いました~~~!!!!!
相方が見失ったとき最後に飛び込んだ茂みの中に、ひまわりちゃん、そのままいました!(笑)
でもまだここからが大事なところです。
ひまわりちゃん、もしかしたら興奮と恐怖でパニックになり、私たちのことが誰だかわからず再び逃げてしまう可能性もあります。
なので、ここであせってガシっとつかまえようとせず、少しずつ間をつめていくことになりました。
そこで活躍したのがマタタビの粉とフワフワのおもちゃです。
相方が、普段やっているようにフワフワのおもちゃにマタタビの粉をふりかけ、腹ばいになって茂みの中へ手を伸ばし、ひまわりちゃんの口元へもっていってみました。
最初は周囲の様子にビクビクしていましたが、しばらくするとマタタビ粉をペロペロなめ始めました。
こうなればしめたものです。
何度も何度も粉をふりかけてはペロペロなめさせました。
すると、ひまわりちゃんも次第にリラックスしてきたようだったので、タイミングをみて、リードの装着を試みました。(このあたり、相方が砂まみれになって遂行^^)
「・・・カチッ」(リード装着完了♪)
ああ・・・・・・これでもう大丈夫。この「カチッ」の音で、いつもの世界が戻ってきました。
あとは、ひまわりちゃんにいつも使っているキャリーバッグを見せたら、自分から茂みを出てバッグへ入って来ました!
無事、保護です。
ああ・・・・・。
本当によかった・・・・・。
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保護直後にゴハンあげながらの帰り道~の写真です。この写真もブレブレ。(稲佐山の閉場時間が来たのですぐに出発した)
1枚前の、脱走直前のブレブレ写真が午後8時半、この保護直後のブレブレ写真が午後9時過ぎなので、時間にすると行方不明だった時間は30分間ですが、私にとっては永遠にも思える長い長い30分でした。


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宿に帰ってきてからは、みんなグッタリ。(特に人間)
体が疲れたのではなく、気持ちが完全にやられていました。
遊びたがるひまわりちゃんの相手をしたりなどしながら、なんとかいつもの精神状態に戻ろうとしてはみるのですが、ひまわりちゃんを行方不明にしてしまったことへのショックと後悔が、時間が経つにつれどんどん大きくなりました。
ひまわりちゃんが無事に戻ったのは、本当に奇跡です。
もし車にひかれていたら・・・。
もし野良猫さんに「あっち行け!」と遠くまで追いかけられていたら・・・。
もし野生動物に襲われていたら・・・。
もし怪我をして動けなくなっていたら・・・。
もしあの時、最後に見た茂みを確認しないままだったら・・・。
もし首輪をしていなかったら・・・。
もしその首輪に鈴をつけていなかったら・・・。
そしたら、ひまわりちゃんを無事に保護することは出来なかったと思います。
今思うことは、首輪をしていてよかったということ。
そして、鈴がついていてよかったということ。

そして、良い写真を撮りたいが為に私が欲張ったことで、ひまわりちゃんをパニックにさせてしまったことへの後悔。
そもそも暗闇の慣れない環境へ気楽に連れ出すべきではなかったという後悔。
そして、なぜリードを付けていなかったのか、ということ。

思えば、それまで、あらゆる場所で、ひまわりちゃんをリードなして抱っこし、ちょこっと写真を撮っていました。
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例えば彦根城でも。



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例えば長野の牧場でも。



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例えば阿蘇山でも。


「地面を自由に歩かせる時はリードをつけるけど、ちょこっと抱っこで写真を撮る時はリード無しでも大丈夫♪」なんて、今思えば意味不明の自信です。
それまで全く脱走の気配はなかったものの、この長崎事件の後、これらのリード無しの写真を見ると、怖くてたまりません。


九州の旅は、予定では、この後もう1度佐賀でゆっくりして福岡では太宰府と博多の街をたっぷり楽しんで、そして本州へ入ってからもあちこち寄り道しながらのんびり帰るつもりでした。
でも、この事件があってから、とにかく早く無事に家に帰りたい!という思いばかりが強くなり、最低限のどうしても寄りたい場所(龍馬ゆかりの場所・太宰府・京都)だけ寄って、逃げるように家へ帰ってきました。


帰宅後も、心の中で長崎事件のショックは続いていました。
ひまわりちゃんが車を飛び出す場面に始まり、走り去って小さな点になっていく場面、見つからなくて呆然としている時の気持ち、などがたびたび強く思い出され、その度に胸が苦しくなったり息がきれてハアハアしたりして・・・これは軽くPTSDみたいなものなのか?と2人で話していました。
思い出すのが苦痛なのに、思い出さずにいられない、
そして、ひまわりちゃんがあの時暗い茂みの中でどんなに心細く怖い思いをしていただろうかと考えると息が止まりそうなくらい辛く苦しくなりました。




以上が2015年1月に書いたものです。
そのあと、その後の様子も書きたかったのですが、力尽きてそのまま放置してありました。
今回は、当時の未完成の状態のまま公開させていただきました。


九州の後、半年くらいの間、
ひまわりちゃんは、夜間に人間が留守にすると胃液を吐いてしまうようになりました。
普段は全く変わりなく元気なのに・・・。
暗い時間にひとりぼっちにされると、長崎の夜の事件を思い出してしまうのかな・・・って。
本当にかわいそうなことをしました・・・。
半年ほどで治ってくれたからよかったものの・・・ひまわりちゃんにとってもしばらくトラウマになってしまったんだよね・・・泣
私も今年ぐらいからようやく落ち着いてきました。

この事件があってから、猫友さん・ブロ友さんの猫脱走エピソードに触れるたび、飼い主さんの心配な気持ちが実感として伝わってきて他人事と思えません。

来月には遅い夏休みでまた旅に出る予定ですが、
充分気を付けて行ってこようと思います。


はぁ~・・・、
やっと記事を公開出来てここまで書けて・・・また少し気分が落ち着いた気がします。
読んでくださって、どうもありがとうございました <(_ _)>













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by capistar | 2016-10-20 19:12 | Comments(6)